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想定外事故の結果責任を 尼崎事故無罪判決への反論
2005年4月5日107人が死亡した尼崎・宝塚線の脱線事故で、当時の事故責任者だったJR西日本の山崎正夫前社長に対する判決公判で、神戸地裁は1月12日、現場の急カーブで事故の危険を予測することは出来なかった、として企業の経済論理をそのまま認める無罪を言い渡しました。自動列車停止装置(ATS)の設置を鉄道本部長として部下に命じなかったことの刑事的な責任はなかった、との地裁判断です。
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2012/01/12 15:32 |
映画「レオニー」の不完全個所 米次郎とイサムの実像
ほとんど事前知識なしに、松井久子監督による「レオニー」をWOWOWで録画して観ました。非常に困難な状況の下で制作されたにちがいないものの、立派な映画に仕上がっています。しかし残念ながらシナリオ、演出、編集には、かなりの粗さと不完全さが目立ちます。特に、無意味としかいいようもない石像彫琢の繰り返しと、出だし部分の時系列を崩した意図不明の編集です。
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2012/01/12 12:05 |
平成・成熟改革の展開図 数十兆円の経済効果
この国を変えるには、一定の社会的な影響力をもつ個人および集団の間で、一致した意見や価値観、気分が共有され、至極当然のこととして改革の方向が認知されていることが、必須条件です。歴史的な社会潮流が既に圧倒的な勢いで動き出している――との認識が普遍化されることが、不可欠となります。
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2012/01/06 16:25 |
ビンラディン殺害の闇 嘘で塗り固めた「ドキュメンタリー」
昨年12月29日午後9時から約2時間かけて英国製ドキュメンタリー「ターゲット ビンラディン〜奇襲作戦の全貌〜」が放映されました。この作品は、米CIAのシナリオによる限りなく虚構あるいはでっち上げ映像によるプロパガンダ映像の色彩が極めて強いと感じています。これらの映像およびオバマ大統領ら米首脳の証言をもってしても、9・11連続テロの首謀者とされるオサマ・ビン・ラディンが、2011年5月2日未明に、パキスタンの軍事都市アボタバードの隠れ家で、米特殊部隊の急襲により殺害されたとの、米政府当局の発表を裏...
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2012/01/02 23:14 |
今年こそ成熟社会元年 元旦朝日紙面にみる時代潮流
元旦の朝日新聞社説は「取り組むべきは、社会保障と税の一体改革を実現させて、成熟社会の基盤をつくることだ。医療・介護や教育といった社会的サービスを再建することが、量的拡大に代わる新たな経済社会につながっていく。(中略) それは成長から成熟へ、社会を切り替えることでもある」と指摘しています。
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2012/01/01 20:30 |
豊かさの幻影 「青い鳥」が見つかるまで
現代日本の消費生活の特徴は、ものが過剰に溢れかえる状況にあります。狭い部屋に収まりきらない物が、あふれ出しています。近代産業が大量生産する多種多様な物資を、ひたすら購買することに、人々は豊かさの幻影を追っていました。しかし、この幻影はすっかり色あせています。大きな転換期が始まっているのです。
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2011/06/20 11:20 |
平成の黒船 今変革のとき
かつて、坂本龍馬の時代には、徳川の天下は揺るぎも無い磐石の存在と信じられていました。ほとんどの人々は江戸開城となって、ようやく時代の終わりを知ったのです。龍馬ら先覚志士の多くは、それを見ることなく倒れました。歴史の転換の足音が門先に大きく響きながらも、多くの人々はそれに気付くことなく、日常の暮らしに太平の眠りをむさぼっていました。
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2011/06/08 23:31 |
暴走する正義と善意 文明の病気について
絶対的に揺ぎ無い確信に固められた正義と善意の人ほど、怖いものはありません。世界の歴史を見回せば、ほとんどの戦争、内乱、大量虐殺は、正義と善意のブレーキのきかない暴走により、引き起こされた悲劇です。米国の特殊部隊に殺害されたとされるビン・ラディンという人物も、邪悪さの化身どころか、イスラムの正義を信じ、それを実現しようと自分自身では最も善意の人と信じていた人物でした。この人の悲劇は、善や正義が最も悲惨な悪をなす可能性が大きいことに、無知だったことです。
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2011/06/08 10:51 |
日本改造へ百年計画 成熟社会の八策
大震災後の日本の現状と課題を受けて、成熟社会への本格的な転換が迫られています。この稿では、目標とするこの国の形を、以下の8項目に分けて描き出しました。もとより、各項目は独立せず相互に重なり合い関連しています。実際に成熟社会への模索が始まれば、いずれも再検討され修正される可能性もあります。とはいえ、東日本大震災の大打撃を受けて今こそ目覚めるべきです。成熟社会へ大きく舵を切らねばなりません。今後百年の長期改造計画としてこの八策は基本方針となるでしょう。
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2011/05/31 08:29 |
里山の思想 コミュニティー景観考
この列島に農業が導入されて以来、二千数百年をかけて耕作地が開墾され、それに隣接した原野山林が水利や燃料、その他多様な生産活動のために切り開かれ、植林され、造成されていきました。この国では専ら水稲が栽培され、水田が耕作地の大部分を占めました。外からの訪問者たちはそこに、見事な調和と美しさを備えた景観を発見したのです。しかし、毎日の暮らしに追われている地元の人々は、そうした景観の価値にはまったく無関心でした。退屈でつまらない、日常そのままの田舎の風景なのです。
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2011/05/29 23:52 |
原発事故 その安全と安心の構造
結論から先にいえば、人間に完璧な安全はあり得ません。人は必ず一度は死ぬからです。死ねば生まれる前の自分がいない世界が続くだけです。避けがたいそれを忘れてしまうのが、日常の暮らしの安心なのです。それを思い出させるような他者の死が安心を揺るがします。とりわけ自分に近い者、あるいは心を寄せている者への死や、その危険に不安と恐怖を覚えるのです。
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2011/05/21 20:07 |
和の呪縛と負債 コミュニティーの同調圧力
この国では聖徳太子以来、集合の和が重んじられてきました。和とは足し算の和であり、同じという和であり、平和の和、仲良しの和、調和の和、親和の和です。さらに和風の和であり、大和の和でもあります。しかしこの和には、同調圧力を巨大化させる側面、曖昧不確定で馴れ合い癒着する側面、強圧的で内密な側面があります。あるいは上からの強引に丸く収めてしまう権威的な匂いがあります。それは日本的なトラブル解決法、つまり空気としての和です。
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2011/05/20 23:28 |
近代人の自我 孤独と自立の世界
夏目漱石の小説群の主題は、近代人の自我の孤独です。それは通俗的に言い直せば自分探しとなります。しかし自分とは何かという問いかけは、最終的に自分が孤独で死ぬ存在であることを発見して初めて発する問いかけです。この自己の発見こそ、多分あらゆる宗教と同じくらい古い時代に起こったできごとでしょう。そうした死ぬべき生のあり方には、深い苦悩と絶望、悲哀がつきまといます。
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2011/05/18 22:27 |
日常の喪失と変換 震災後の日本
日常の喪失―。巨大地震による大津波と原発事故がこの国にもたらした災禍の本質は、これまでの平穏な繰り返しであった日常が、一気に断ち切られてしまったことにあります。津波と地震により、3万人近い死者不明者が出ています。数十万人が家族や家や仕事を失い、悲惨な生活を続けています。その中には、原発事故による避難者もいます。この国のあらゆる場所で、単調かつ平凡な日常モードが突然、苦難と喪失、悲哀と依存の震災モードに切り替わったのです。
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2011/05/12 23:47 |
歴史的危機への言葉 トップの資質と役割
大震災から60日経過しました。第二次大戦の敗北以来となる国難の試練によって、政治指導者の資質がまさに試されています。本日5月10日夕の菅直人首相の会見をラジオで聞きました。相変わらず、説明口調に汲々として聞き苦しいばかりでした。首相手当の返上など、いらぬことです。短く簡潔なフレーズで、危機克服の決意と展望を明言すべきでした。浜岡原発停止への批判に対しても、国民の安全を最優先にした要請だと言明するだけで十分です。
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2011/05/10 22:09 |
イスラム・テロ時代の終焉 ビンラディン暗殺
1990年代からイスラム過激組織アルカイダの指導者として9・11連続テロなどを首謀したとされていたオサマ・ビンラディンが5月2日未明、イスラマバード近郊アボタバードの隠れ家を米軍特殊部隊に急襲され殺害されたといわれています。オバマ米大統領は同日深夜にホワイトハウスで緊急会見し、これを発表しました。詳細は不明ながらビンラディン殺害が事実とすれば、アルカイダを頂点とするイスラム・テロの時代が終わり始めたといえます。
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2011/05/03 21:26 |
原発事故の最前線を支えよ 精神的敗北を拒否せよ
今、日本が直面している二つの戦線は、巨大津波被害への救済と福島第一原発事故の収拾にあります。この国の将来が、この二つの闘いに懸かっています。どちらにも決して負けるわけにはいきません。第一の戦線では、挙国一致的な支援態勢が整いつつあります。しかし原発事故に関しては、特に放射能汚染に対する精神的な脆弱さが、際立って顕著です。ひたすら恐怖し、安全策ばかりに逃げています。ミネラル水を求めてのパニックや、野菜類への風評被害など、度を過ぎた臆病風に吹きまくられているのです。このままでは、精神的な敗北は必至で...
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2011/03/27 22:01 |
大震災からのこの国 安全百年の社会設計
この国は未曾有の巨大震災に直撃されました。死者不明数万人という巨大被害のほかに、福島第一原発の事故、深刻な電力不足により経済的社会的な混乱が拡大しています。まさに国家的危機です。この試練を克服するには、巨大な自己犠牲と献身の精神が不可欠です。日本の再生と復活は、この国の将来像をあらためて見直す必要があります。大規模災害は形を変えて、今世紀のうちに何度も日本を襲撃するはずです。それに備え、この国を百年計画で再構築しなければなりません。
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2011/03/18 11:02 |
メディア報道の風評陥穽 虚偽と誇張の増幅装置
大災害には流言飛語がつきものです。情報技術によるネット社会には、そうしたデマや虚偽情報が猛烈に増殖しているようです。公的メディア報道はそうした流説や風評に対し、的確厳正な姿勢で臨み、デマ被害の拡大を防止する責務があります。しかし、大方のメディアはその自覚がなく、風評拡大に手を貸しています。東京在住の外国人が危険だとして大挙して国外脱出する報道がありました。その映像を垂れ流して、「東京は危険」との虚偽報道を事実上拡大しているのです。
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2011/03/17 21:23 |
「私たちが望んだ日本」 文藝春秋の悲惨と衰退
文藝春秋4月号は超大企画と銘打って「これが私たちの望んだ日本なのか」と、アンケート企画しています。そこでは@なぜ民主党は何もできないのか。どうすれば政治が機能するようになるのかA日本の五里霧中の原因は何か。そこから脱するにはどうすればいいか。Bこれからの日本に必要な能力とは何か―との質問に、論者125人が回答を寄せています。しかしこの設問は、日本の政治および現状に対しまるで無答責の傍観者への問いに過ぎません。しかも肝心の「あなたが希求する日本の将来像は何か」という問いかけが脱落した欠陥企画です。...
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2011/03/16 22:09 |